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アシナガバチの生態

渡辺 碧水

 

 二〇一九年十二月、本欄に「蜜バチと足長バチ」の題名でミツバチとアシナガバチの違いについて⑧さんから疑問が寄せられた。
 「考えると眠れなくなりそうだ」という⑧さんへ、「ミツバチさん」の代理とはいかないが、アシナガバチの生態を調べてみたので、知識のおすそ分けを少ししておこう。
 まず、名称の漢字は「足長」よりも「脚長」と書くのが正式のようである。
 アシナガバチは、スズメバチ科アシナガバチ亜科に属する蜂の総称。世界には二十六属千種以上、日本には三属十一種が生息している。
 日本でよく見られるのは、セグロアシナガバチ(背黒脚長蜂)、キアシナガバチ(黄脚長蜂)、フタモンアシナガバチ(二紋脚長蜂)。日本全国に分布し、都市部や市街地で目立つのはコアシナガバチ(小脚長蜂)。
 生態は同じスズメバチ科に属するスズメバチに似ている。幼虫に他の昆虫の肉を餌として与えることなど、共通点が多い。細身で小型の体型は攻撃力で劣る。チョウやガの幼虫の芋虫(ケムシやアオムシの類)を獲る。捕らえた芋虫をかみ砕いて肉団子にして巣に持ち帰る。ヤブガラシ等の花に飛来することが多く、花序の似たウイキョウの花の蜜なども嗜好性が高い。
 巣の直径は十センチ程度で、女王蜂は、比較的低い乾燥した物陰や樹幹に巣を作る。三部屋も作ると直ぐに卵を産み、幼虫は二十日ほどで成虫になる。ミツバチのように蜜を集め溜めることはしない。
 害虫として駆除されるようであるが、アシナガバチはおとなしい性格なので、巣を刺激しなければ、ほとんど刺しにくることはない。
 むしろ蛾や蝶の幼虫を駆除してくれる益虫である。特に、初夏のころまでにこの蜂の巣があると、モンシロチョウの幼虫が増えないので、殺虫剤やネットを使用しないでキャベツ等の栽培と収穫ができる。
 人間が「蜂の子」として幼虫や蛹を食する蜂の一部はアシナガバチである。
 ⑧さんも疑問の「人間にとってありがたい」のはミツバチだけではない。
 詳しいことは、フリー百科事典『ウィキペディア』などを参照されるとよくわかる。
 お節介だったかも知れないが、⑧さんや同感の人の疑問に少し答え得たかと思う。

 

(完)

 

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