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ミツバチと共に90年――

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幸せの一手間

ポチ2

 

 私がミツバチについて初めて学んだのは、小学生の時にやっていた中学受験に向けての勉強である。実際に目にすることも少なく、「ミツバチははちみつを作る昆虫で人を刺すこともある。」という知識しか持ち合わせていなかった私には、テキストに書かれたミツバチの絵があまりにもリアルで、そのページを長い間開くことはなかった記憶がある。しかし、そのページで解説されていた『ミツバチの8の字ダンス』は私にとって、当時ダンスを習っていたことから、小学生の観点で「自分と同じで“ダンス”をやっている」と感じ、親近感が湧いていた。また、ミツバチがこのダンスを行うことで、ミツバチが生きていくために必要な資源を得て、最後に私たちへ蜂蜜を提供するための大事な過程だと知り、ミツバチのありがたさを学んだのだった。
 その最初の記憶から約10年が経ち、最近はそのミツバチから得られる「はちみつ」に偉大さを感じている。小さい頃から大豆の栄養を取るため、きなこ牛乳を飲んでいる。それだけでは子供が好む甘い味ではないことからはちみつを加えるのだが、母に教えられたその一手間が一気に甘い味へと変化させる。また、家族でハマっているのが食パンにはちみつをつけることである。今までジャムやクリームなどいろんな味を楽しんできたが、どれに手を出しても最終的に「食パンの味と焼けた食パンの形を崩さず素材を生かして食べられるのははちみつだけ」と毎日つけて食べている。そして私が最もはちみつから恩恵を感じているのは、はちみつ飴である。喉を使う仕事をしているにもかかわらず、のどがあまり強い方ではない母に潤いを届けている。美味しく手ごろに食べることができるので母の仕事のお供になった。夜に乾燥でせき込んでしまい不眠であることが多かった母だったが、おかげで快眠を続けられている。私たちの生活の思わぬところで幸せを与えてくれるはちみつ、そのはちみつを作るミツバチに今後もお世話になるのは間違いない。

 

(完)

 

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