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蜂蜜エッセイ応募作品

マヌカハニーの癌抑制効果

渡辺 碧水

 

 二〇一九年十二月上旬、本欄に久保衣織さんの寄稿が載った。お父さんの病気がきっかけで調べた本で、癌に対する蜂蜜の有効性を知り、「少量の蜂蜜で最大七十%も癌細胞の成長を阻止することができるらしい」と述べている。
 八十二歳の私(渡辺)も、大腸癌の告知を受け、治療に臨む直前だったので、もっと詳しい内容を知りたいと思った。
 ネット検索をいろいろ試み、久保さんが得た情報元と思われる記事を見つけた。「蜂蜜が癌細胞の増殖を抑制する」という、IPS日本が「WAMアラブ通信」を翻訳し紹介したものである。元は同年二月二十五日、地元英字日刊紙が報じた記事である。
 要点を抜粋し、補注も加え、概要をまとめると次のようになる。
 アル ・アイン(アラブ首長国連邦 ・アブダビ首長国の東端にある都市)を拠点とするUAE大学の研究グループは、マヌカハニーが乳房と皮膚と大腸にできた癌性腫瘍の増殖を効果的に抑制するかどうかを調べた。
 同大学医療保健学部医微生物学 ・免疫学科の研究チームは、乳癌、皮膚癌、大腸癌に使用し、僅かな量のマヌカハニー(最少で一%程度)を投与するだけで癌細胞の成長を最大七十%阻止できることを立証した。
 研究者らは動物の癌腫瘍を対象にした臨床研究(5年以上)で、化学療法と並行してマヌカハニーを静脈に投与した結果、被験動物(マウス)の生存率に改善が見られた。
 これまで、マヌカハニーの抗菌と抗炎症と創傷治癒促進の作用については知られているが、対癌細胞効果についての詳細研究はほとんど行われてこなかった。
この成果は、特定種の癌に対して新治療法開拓の可能性を示し、また、癌患者に化学療法を適用した際、副作用を軽減する特性も備わっていることを明らかにした。
 この研究結果は、国際科学雑誌『Plos』に掲載された。
 以上のように、蜂蜜の種類はマヌカハニーであり、その効能は動物の臨床実験での結果である。つまり、蜂蜜全般の効能ではなく、人間での効果は未確認の段階である。
 過信や過期待に陥ってはならないが、非常に希望のもてる成果であり、人間対象の臨床例も積み重ねられるよう期待したい。

 

(完)

 

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