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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

温暖化を防止せよ!

蜜の味

 

 「アカシア採取隊出発します」「よし!」クローバー採取隊出発します」「よし!」「バラ採取隊 ・ ・ ・」ミツバチ村には、蜜や花粉を採取する花の種類によって組み分けがされています。バラ採取隊がバラの蜜と花粉を採取しに編隊を組んで出発しました。いつものように、いつものバラ園に到着しましたが、肝心のバラの花が見当たりません。見張り役が空中高く舞い上がり、バラの花を探し回りましたが、やはり見つかりません。そのうちに、地面の上に赤や黄色、そしてピンクの色のバラの花びらが落ちて多数散乱しているのを発見しました。「オイ、これは一体どうしたことだ!バラの花がほとんど散ってしまっているぞ」「本当だ!これでは蜜どころか花粉も採取できないぞ!」ミツバチたちはがっかりしました。「これはきっと、おとといの台風で、バラの花が風にあおられてみんな散ってしまったに違いない」「大変なことになったな」「風も雨もひどかったからな」「こんなことが毎年繰り返されるようなことになったら、生きて行けなくなるぞ」「そうだな」「ここのところ異常な暑さが続き、南の海の水の温度が高温になつているそうだ」「だから、異常に台風の発生する数が多いそうだ」「解決策は、地球の温度を上げないことか ・ ・ ・」「そうだ」「原因は人間だろ。そのうちに、蜜が食べられなくなるぞ」「蜜が食べられなくなる前に気が付いて欲しいよね」「そうだな」「いい方法があるぞ。人間たちの目につかない場所に蜜を隠してしまえばいい」「それはいい考えだ」「そうしよう」「そうしよう」こうして、蜜蜂たちは蜜を人間の気付かない場所に隠してしまったのです。その後、蜂蜜を失った人間たちは、原因が地球の温暖化にあることを悟り、ようやくその対策に手を付け始めました。

 

(完)

 

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