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蜂蜜エッセイ応募作品

蜜蜂の交尾瞬間の実写

渡辺 碧水

 

 二〇一四年四月、ある養蜂場のブログは、蜜蜂の生態をテーマにした次のような話題を載せている。(前後省略)
 
 先日、社長と「ミツバチも動き出す時季だし、何か面白い話題がないか?」と話し合っておりました。すると、「女王蜂の交尾の瞬間を撮影できたら世界的なスクープだ」と社長が言いました。
 というのも、女王蜂は成長すると巣を飛び立って空中で交尾をするのですが、それが上空数百メートル! とても地上からだと撮影ができないとのことなのです。かのNHKでさえ以前その生態を紹介した時はCGで、まだ世界でも撮影に成功したことがないのだそうだ。
 ホントかどうか知らないけれど、何十年も養蜂に携わっている社長でさえ、女王蜂が飛び立つ瞬間は見たことはあっても、交尾をする姿は一度も見たことがないと言います。
 だとしたら、その瞬間をとらえたら世界初のスクープだ!と密かに野望を燃やすはちぶんでした。(笑)
 
 そんな珍しいことらしいので、紹介しておきたい。
 既に当欄で何度も紹介したドキュメンタリー洋画『みつばちの大地』の驚きは、蜜蜂の生態を見事にとらえた実写のマクロ撮影シーンの多さにある。動画で撮影された蜜蜂をスクリーンで見ることは「前代未聞と言っても過言ではない」と映画の解説も述べている。
 もちろん、実際に空中で雄蜂が群れをなして、女王蜂を追う風景から始まって、飛びながら交尾する前後と瞬間、交尾後の雄蜂の地上落下までをしっかりと見せてくれる。
 雄蜂が女王蜂に接触してからの交尾時間は数秒以内。この短い間に、オス蜂の腹部に納まっていた生殖器がボンと破裂し外側に反転。その瞬間に、精子が女王蜂の生殖器に打ち込まれ、同時に雄蜂の体は麻痺 ・硬直して死に至る。
 ドローンなど最新鋭の技術を駆使した鮮明な特殊撮影の映像は、間近で見ているような迫力と興奮を伝える。交尾は、愛し合う場ではなく、繁殖をめぐる激しい闘争の場だ、と。
 まさに実写のマクロ撮影は、この映画の最大の魅力。制作は二〇一二年、日本での公開は二〇一四年五月末日であった。

 

(完)

 

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