渡辺 碧水
二〇一九年十月下旬、当欄で「私の喉と美声と」というエッセイを拝読した。
投稿者の二階堂さんは、「お客様からお褒め頂くこの美声は、間違いなく蜂蜜由来だ」と確信しつつ、効果について「私だけなのか、万人に対しても効果覿面なのか」との疑問も投げかけている。
私の声は逆で悪声。ハスキーボイスと言えば聞こえがいいが、かすれ声で聴きづらい(他人は気配りで言わないのだが、録音した自分の声を聴いているとわかる)。加えて、加齢性難聴。だから、力を入れた発声になっている。声帯を使い過ぎるらしく、長い話し合いの後には「しゃがれ声」が強まり、喉が痛くなる。ケアに蜂蜜のど飴をなめることになる。
確かに効果もある。ベッドの枕元や外出コートのポケットに飴を常備している。
蜂蜜のど飴は各種あって、いろいろなものが配合され、特長のあるものが多い。
例えば、声と喉を大切にする人のための「ボイスケアのど飴」がある。これは、産学共同で音楽大学の学生の意見を聞きながら、声楽家の教授の監修の下、試作を繰り返して開発されたもの。プロポリス配合が売りである。プロポリスは、蜜蜂が集めたハーブや樹木の新芽と、自らの酵素成分を含む唾液を混ぜあわせて作った固形物質であり、端的に言えば、特殊な蜂蜜。
声と喉への蜂蜜の効能は「口内炎ケア」の場合と同様。蜂蜜が喉に良いとされているのは、強い殺菌 ・抗菌作用や保湿作用(喉のうるおいを保つ効果)があり、栄養成分が豊富で栄養価の高い食品だからである。要点説明は「蜂蜜による口内炎ケア」に書いたので、ここでは省略する。
投稿者は「意識して舐めるようになってから、喉を痛めた記憶がない」とのこと。喉の炎症予防の効果は、ほめられるほどの美声が何よりの証拠。
だが、万人に効果てきめんとはいかないだろう。自信をもって推奨する積極性が相乗効果になっているかも知れない。
蜂蜜効果で美声に一層の艶が出て、販売の仕事にも成果として反映されるよう祈りたい。
(完)
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