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蜂蜜エッセイ応募作品

働き蜂の蜂の子サプリ

渡辺 碧水

 

 「そこまでやるのか ‼」ということで、蜜蜂の雄蜂や女王蜂候補の「蜂の子サプリ」の販売合戦を話題にした。
 蜜蜂の雄蜂や女王蜂候補の蜂の子サプリに比べると、存在感も、人気も低いのだが、能書きに蜂の種類を示さない、単に「蜂の子サプリ」というものも販売されている。蜜蜂には働き蜂もいるから、それを「働き蜂の蜂の子サプリ」と思いがちである。
 可能性として製品化し得ることから、働き蜂の蜂の子をサプリ化して販売することを想定してみる。
 雄蜂の製品で強調される内容面(つまり価値の高級感)で、はるかに劣る。まず、一群れの中で九十五 %以上を占める(何万匹)という数の多さで、五 %以下という雄蜂に比べて希少性が劣る。加えて、雄蜂に比べて、体の大きさやサナギ時期の成育期間の短さから、パワーに富んだ栄養価が劣る。
 大量生産 ・低価格販売で勝負することも考えられる。だが、現実はそう甘くはない。サプリのこだわり合戦は、高品質の栄養価や効能にあり、ローヤルゼリーやプロポリスなどに対抗できる品質でなければ売れない。
 何よりも、働き蜂の蜂の子サプリ化は本質的な点で無思慮な発想なのである。
 蜜蜂社会は雌の働き蜂が大半を占める構成になぜなっているか、そして、養蜂業は本来何を目的に営まれるか、という点に立ち返えれば、誰にも明らかである。
 蜜蜂の場合、働き蜂は成虫後、花蜜や花粉の採集をはじめ、ほとんどの巣営の仕事を担い、人に役立つ蜂蜜産品の生産者としても重要な役割を担う。働き蜂の生涯の活躍ぶりを考えると、サナギの段階で採取するのはあまりにも不合理で愚かな行為だ。
 これで、働き蜂の蜂の子をサプリ化して販売するなどは、どの業者も考えないし実行しないことと気づく。
 したがって、蜂の種類を示さないで販売されている商品は、内実は蜜蜂以外の種類の蜂の子サプリとみて間違いない。スズメバチなどの蜂の子を粉末にして食べやすくしたのなら、それなりに十分に存在価値がある。

 

(完)

 

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