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蜂蜜エッセイ応募作品

女王蜂候補の蜂の子サプリ

渡辺 碧水

 

 まさに「そこまでやるのか ‼」。蜂の子サプリを雄蜂とは別に女王蜂候補で生産する場合もあると聞いて、びっくり仰天。
 一つの巣に女王蜂は一匹しか存在しないが、それが決まる前は数匹が候補として同様に育てられる。彼女らは王台と呼ばれる巣房で生まれ、働き蜂から栄養豊富なローヤルゼリーだけを餌として与えられる。
 その証拠に、女王蜂候補の蜂の子は、雄の蜂の子よりもビタミンCの量が二倍、デセン酸は五 ・六倍も多い。雄蜂に比べて、孵化から成虫への成長が八日速く、体格は二倍となる。個体数は極端に少ない。希少性は雄よりもはるかに高い超貴重品と言える。
 したがって、可能性としては、女王蜂候補の蜂の子は「オスの蜂の子」よりも良質な逸品サプリとなり得る。
 王台から女王蜂候補が成虫となって生まれてくるが、女王蜂は一匹しか必要ない。働き蜂は、最初に生まれた候補蜂を女王蜂と認め、二番目以降に生まれてくる候補たちを殺す。最初に生まれた女王蜂も、生まれてすぐに他の王台を探し、中の候補を次 々と殺す。
 一匹しか生き残れないのであれば、蜂の子の段階で淘汰しサプリ用に有効活用する手は考えられる。ただ、極端に数が少ないだけに商品化しても採算が合わないはず。(もっとも、サプリそのものには他の植物素材を加えて分量感を出しているから、蜂の子素材はごく微量しか使っていないかもしれない)
 そこで、雄の蜂の子だけを産ませることに成功したと同様に、人工的に女王蜂候補だけをたくさん育てる効率的な生産法を確立したのだろう。希少性を声高に叫んでも、商売になるだけの生産量を確保しているのが何よりの証拠である。
 雄よりも高級な女王蜂候補だけの蜂の子サプリも実現したのだから、蜂の子サプリの販売合戦はいやが上にも熱気を帯びる。
 だが、もし蜜蜂社会の自然な生態系を壊して雄蜂や女王蜂候補を増やす養蜂技術なら、やり過ぎとして問題視されていいのではなかろうか。

 

(完)

 

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