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蜂蜜エッセイ応募作品

雄蜂の蜂の子サプリ

渡辺 碧水

 

 「そこまでやるの ‼」。
 この世の中、いろいろと創意工夫を凝らす「こだわり」が増えている。蜂蜜関連商品の品質も例外ではない。
 先日、ある「蜂の子サプリ」の新聞広告を読んでいて驚いた。「独自技術で貴重なオスのハチの子だけを産ませることを実現しました」とあった。
 「蜂の子」とは、その名のとおり、蜂の子ども(成虫になる過程の蜂の幼虫やサナギ)のこと。本来は数多い蜂類の幼虫全般を指す言葉だが、サプリメントの話題としては「蜜蜂」の子と受け止めた。
 養蜂蜜蜂は、一般に、二~数万匹からなる一つの巣箱(蜂群)では、女王蜂(雌、一匹)と働き蜂(雌、九十五%以上)と雄蜂(五%以下)とで構成されるそうだ。
 この構成は、蜜蜂社会の摂理(法則)に基づいている。女王蜂が産卵する際、働き蜂との協働作業の過程で性別調整が行われる。最初は雌を産み続け、一定数を過ぎると雄を産み、先に述べたような構成にする。不思議な業で永遠と遂行される。
 話を戻して、「独自技術で……実現しました」とは、人間が養蜂の生産過程で人工的に「オスのハチの子だけを産ませること」ができるようになったということであろう。どんな技法なのか興味深いが、企業秘密か公表されていない。
 「貴重なオス」とは数の少なさを指しているようだ。数の希少性に加え、雌(働き蜂)の約一 ・五倍の体の大きさ、子孫を残すパワーの濃縮など栄養価の高さも強調される。
 「こだわり」は雄である点にとどまらない。羽化直前の生後二十一日目のさなぎに限定している点が最大の強調点。この時点の個体はアミノ酸量などがピークで、ローヤルゼリーの約三倍の栄養価を誇るという。
 採取が一日の早い ・遅いで、栄養価は変化する。日数の見極めができる熟練養蜂家にしか判断できない。結果、大変な高級品となる。
 ということで、蜂の子サプリは雄の製品が良質と言える。(いやいやどうして、もっと良質な逸品 ・珍品があるらしい)

 

(完)

 

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