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蜂蜜エッセイ応募作品

はちみつコンテストの入賞効果

渡辺 碧水

 

 瓶詰め蜂蜜の「天然蜜食べ隊 初夏の百花蜜」はその後どうなったか。テレビ番組『あいつ今何してる?』ふうに調べてみた。
 この商品は、二〇一八年の「はちみつの日」に発表された最もおいしいはちみつコンテスト「第四回ハニー ・オブ ・ザ ・イヤー」の「国産部門」で、専門家審査の「最優秀賞」と、フェスタ来場客の試食投票の「特別賞」とを受賞した。
 ダブル受賞も珍しいが、注目は高校生の製作品だったから。市立札幌大通高校の蜂蜜で、都心部にある校舎屋上が養蜂場。
 この1年の報道話題を拾ってみると、蜂蜜そのものは、温泉ホテルのバイキングで提供され、売店で「はちみつステイック」の形で販売されるようになった。そして、次のような製品開発を生んだ。
 新開発の手作り石鹸『札花蜜(さっかみつ)』の原料として採用された。はちみつは、石鹸の泡立ちを良くしたり、肌の保湿効果を高めたりする効果があるそうだ。新商品では、敏感肌の人にも優しく、洗いあがりの肌がしっとり潤い、森林浴の気分が味わえるという。地域ブランド『札幌スタイル』として手作り商品を製造する会社から発売された。
 新開発の甘酒『札幌大通はちみつ入り大吟醸あまざけ』の原料として採用された。全国的な大手メーカーが、養蜂を通した高校生の環境保全への取り組みに共感して新開発した。純米大吟醸の酒かすに生はちみつを加え、年少者でも飲めるように、アルコール分をほとんど含まない製品で、栄養豊富なすっきりした甘さと豊かな香りが特徴だとされる。
 また、蜜蝋(みつろう)を布に染み込ませて、食品を包んで保存する「エコラップ」の製作が始まっている。同校の八か国の異国籍生徒約三十人が各国の文化を学び合う部活動の一環として取り組み、プラスチックごみ削減などを訴える実践活動と結びつけている。
 コンテストでの入賞は地域社会の認識を高め、生徒たちには自信と励みになっているようだ。好ましい進展につながっている。

 

(完)

 

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