牛のモーさん
絵本の中にある黄金色で艶やかなハート型のグミ。「美味しそう!食べてみたいなあ。」キンダーブックの科学絵本、「しぜん」の蜂蜜のお話は20年以上経った今でも鮮明に覚えている。蜂蜜ができるまで、蜂のダンスの意味、蜂の目の見え方、そしてスプーン1杯の蜂蜜ができるのにどれだけの蜂が必要か。幼稚園児の私には難しい話のはずなのに、面白く分かりやすく書かれた「しぜん」のおかげで、蜂や蜂蜜について学ぶことが出来た。そして、蜂蜜グミを始めとしたレシピの数 々はとても魅力的で、私は、「蜂蜜を食べてみたい。」と憧れていた。
ある日、祖父が蜂蜜を送ってくれた。父はトーストに蜂蜜をかけて食べていた。黄金色の蜂蜜がとろーっとパンにかかる光景はとても美味しそうだった。しかしその一方で、今まで嗅いだことの無い香りがし、「本当に美味しいのかな?」と疑問に思った。そして、初めてスプーン一杯の蜂蜜を舐めたとき「唾臭い!飲み込めない!」と感じ、それ以来私は、蜂蜜を口にすることはなかった。
次に蜂蜜を口にしたのは、喉の風邪をひいたときだった。喉が腫れて熱くて痛くて仕方がなかったとき、インターネットで、蜂蜜が喉に良いという記事を見つけた。私は、藁にもすがる思いで蜂蜜を舐めた。喉に効いたかどうかは分からなかったが、「蜂蜜って美味しいじゃん。」と、蜂蜜嫌いを克服した。
それ以来、私は蜂蜜を食べるようになった。ハニートーストやハニーカフェラテ、さらには照り焼きにも使用している。蜂蜜が美味しいともっと早く気が付いていれば、お土産でもらったキャンディなども食べられたのになあ。そうだ、今度憧れていた蜂蜜グミを作ろう!幼児の頃の夢を叶えるんだ!
(完)
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