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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

朝のひとときから

まみま1962

 

 「まぁさん、蜂が飛んでるぅ~。」
 保育園へ向かう緑道で、5才児の双子ちゃんのひとりが、繋いでいた手をぎゅっと握った。
 「大丈夫。ラベンダーに付いてるのは蜜蜂だから、ささないって。」
 「はちさんにイヤなことしなければ大丈夫。そっとよこをとおろうね。」
 とパパも不安そうなもう一人の娘に、安心出来る言葉をかける。
 朝の保育園への送りのベビーシッターを始めて、4年目になる。
 自分の子どもは大人になり、親の介護も一段落付いたタイミングでボランティアのお誘いをうけた。
 私の住む地域は中 々受け手がいないらしい。
 「まぁさんしか、もうお願いできる人がいないんです。」
 社協の人の必死のお願いに折れて、出勤前の一時間を使い、週3日通っている。
 子どもはかわいい。まだ5才なので、素直だし、癒されているのは私の方かもしれない。
 道端の花や虫達に目を向け、子ども達に答えながら思う。
 私は、大人と話すときは、結構自分を誤魔化している。疲れてても悲しくても、そんな気持ちは埋めて、時には自分で気持ちを埋めてる事に気が付かないほどだ。
 子どもと相対するときは、その仮面が知らずに剥がれていたりする。そしてそんな自分を丸ごと受け取ってくれる、子どもの寛容さに癒されているのではないか。
 明日も早起きして、ベビーシッターに行こう。
 利他とはやはり自分のためなのだ、と感謝の想いを携えて。

 

(完)

 

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