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蜂蜜エッセイ応募作品

除外はちみつの心情

渡辺 碧水

 

 私たち「精製はちみつ」「加糖はちみつ」は、長年蜂蜜の一種として、日本の公的規格にも正式に位置づけられてきました。にもかかわらず、近年人 々の間で非難が強まり、最近とうとう「はちみつ類」から除外されてしまいました。
 非難は、消費者もそうですが、私たちを造り販売する業界からが最も激しかったように思います。蜂蜜の希少化やブランド化が進み、純粋完熟 ・高品質志向が高まったせいでしょうか。
 非難の標的にされた理由は、多分「純粋はちみつ」でないからでしょう。
 このことは最初からわかっていて、業界が考え出した時、わざわざ「精製」や「加糖」の冠を付け、区別を明確に規定して仲間に加えられました。「純粋」だと装ったこともありません。
 私たちを正式に認定したのは、五十年ほど前に制定された「はちみつ類の表示に関する公正競争規約」です。消費者庁及び公正取引委員会の認定 ・承認を得た二〇一九年五月末日の改正規約は、私たちを「はちみつ類」の対象外と切り捨てました。
 原材料は同じ蜂蜜でありながら、加工品であるが故に、いいえ、何の説明もなく「はちみつ類」から除外されたのです。
 「はちみつ類」に正式に自ら加えておきながら、純粋じゃないと非難を強め、排除に至りました。百八十度の転換は、あまりにも身勝手で理不尽ではありませんか。精製も加糖も、人間様が意義を認めやったことでしょう。皆さん、蜂蜜や蜜蜂に対して無礼だとは思いませんか。
 歴史上、存在した価値はなかったでしょうか。蜂蜜でなくなった私たちは、これからどんな冷遇を受けるのでしょうか。
 規約の運用は消費者の自主的かつ合理的な商品選択に資するためになされます。見方によっては、この点での問題もあります。納得できる丁寧な説明がなされてはじめて安心が得られ、規約の効果的な運用がなされるのではないでしょうか。
 最後に、消費者の皆様、いわゆる「加熱(濃縮)はちみつ」と私たちとを混同しないでください。同じ加工品ですが、「純粋(完熟)」に似せるために速成で造られる「加熱」とは全く別物なのです。

 

(完)

 

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