ラリア21
はちみつ、なんて甘美な響きだろう。この言葉を聞くだけで、とろりとした黄金色の映像が目に浮かんで幸せな気持ちになる。
小さい頃、れんげのはちみつが一番おいしいと母に言われた。さらりとした淡い色のれんげのはちみつは、すっきり甘く上品だ。だが大人になるにつれ、いろいろなはちみつを食べるようになり、今の私が一番好きなのは、色が濃くてねっとりしたオーストラリアのはちみつだ。
オーストラリアではスーパーに行くと様 々な種類のはちみつが買える。だが、自然食料品店で量り売りのはちみつを買う楽しさはまた格別だ。
どこででも気軽に買えるはちみつだったが、ある日店の棚からはちみつが消えてしまった。蜂の病気が流行り、はちみつが取れなくなってしまったそうなので。
蜂はとても繊細な生き物だ。環境の変化によって、大量に死んでしまうこともある。そして悲しいことに、この蜂の異変は世界中で起きている。
私の夢は、タスマニアで養蜂家になることだ。もうすぐ60歳になる、素人の私にできっこないことはわかっている。だが、きれいな自然の中で蜂を大切に育て、大好きなはちみつに囲まれて、はちみつ三昧の日 々を送りたいと真剣に思っている。
(完)
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