ダリア
心の底に残った記憶。
いつもほんのり暖かい記憶。お母さんのマーガレットを、お世話している時だった。あなたはもう、この世には居ない。
枯れかけた花を摘む私の傍らに、一匹の小さな蜜蜂。あなたは滅多に刺さない事を知ってるよ?お尻に花粉を一杯くっつけて、ご苦労様。可愛いな、と微笑んでいた。
引っ越す時に置いていかざる得なかった、マーガレット。お母さん、さようなら。
あなたが亡くなってから一度、ベランダで涼んでいる私の元へ、蜜蜂が一匹、会いに来てくれました。袖にとまって、お顔をふくと、またあなたは飛んで行ってしまいました。働き者のあなた。
小さな小さな蜜蜂さん。あなたは今、何処に居ますか?私は、元気です。
(完)
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