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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜の食べ方

吉木克枝

 

 夫が病気になってからは、特別に健康に気をつけるようになりました。
 朝は、新鮮な果物と、ヨーグルトと、たっぷりの蜂蜜です。ヨーグルトには、餌が必要だ。ヨーグルトの乳酸菌を助けるのが、蜂蜜だと言うのです。胃の中が空っぽだと、胃酸で乳酸菌が死んでしまうから、胃が空っぽの時に食べてはいけない、食事の最後にヨーグルトを食べるのだといいます。
 夫は、食べ方も研究し、いろんな蜂蜜を楽しみました。いろんな種類の蜂蜜は、最後まで食べません。蜂蜜を底に残すのです。しばらくすると、蜂蜜が分離します。分離した、うわずみの部分が「これぞ本物の蜂蜜だ」と言い、大事にすくって食べました。満足な表情で「あんたは、何もしらないなぁ。食べてみろ」と笑顔を見せていました。
 私も本当は、蜂蜜が大好きです。でも、病気の夫を優先して、値段の高い蜂蜜を口にすることは、ほとんどありませんでした。
 テレビで見た蜂蜜料理は、真似て作ります。特に気に入ったのは、お米を焚く時に、少量の蜂蜜を入れることです。炊き上がると、お米が光って、甘くって、古米が美味しくいただけるのです。夫が亡くなった後で知ったことですから、夫に食べてはもらえませんでした。でも、毎朝の、お仏壇へのお接待は、蜂蜜で焚いたご飯です。お米の餌にするためではありません。お米さんの、美肌効果のため、美味しくするため、栄養をつけるため、だからです。きっと天国で夫は、「あんたは、エライ」と喜んでいるに違いありません。

 

(完)

 

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