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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

お土産の蜜

ミツパチちゃーん

 

 旅に出ると、お土産にはちみつを持ち帰ることにしている。その土地ならではの「生きた」お土産という気がするからだ。蜂さんたちが一生懸命集めてくれた、美しく咲き匂っていただろう花 々の蜜。持ち帰られて巣穴に大切に込められていたもの。大地と空のロマンがあるなぁと思う。もちろん日持ちもするし。友人知人にもそんなことを話していたら、手土産に頂くことも増え、いつの間にかかなりの数が集まった。白山、山梨、軽井沢、出雲、岡山、熊本、ハワイ、フロリダ、カルガリー、ギリシャ、フィンランド…。それにハワイだけでもOhi’a Lehua Blossom、 Wilelaiki Blossom、 Macadamia Nut Blossomと小瓶に三種類あったりする。毎朝はちみつがいっぱい入った卓上の篭を眺めて、今朝のひとさじはどこのはちみつにしようかな、と選ぶのがささやかなたのしみになっている。どっしりしたザ ・はちみつの瓶、というものもあれば、化粧品のような美しいラベルをまとってスックと立っている細身の瓶もある。または蜂の巣穴を象った六角形のプラスチックケースに機能的なキャップが付いたものもあり、それぞれの個性やお国柄も思わせる。マルタ島からのお土産のはちみつには半透明の蜂の巣と一緒にちいさな蟻が一匹、瓶詰にされていた。それを見つけたとき、きっとはちみつをたどってきてぽとっと落っこちてしまったのかな、可愛いね、養蜂場の人もおおらかだね、素朴ないいところのだね、と話に花が咲いた。もちろんそのはちみつもスプーンですくってありがたく頂いている。
 ひとすくいしてとろとろ流れる金色はいつも心にあたたかいエネルギーをくれる。削り取ったざらめ状を舌の上に乗せたときの濃い甘さにはひとりほくそ笑みたくなる。どちらも捨てがたくとてもしあわせなときだ。

 

(完)

 

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