レメリア
先日、ママ友と中学の部活の話になった。今時の子は、部活くらいで汗水垂らしてやっている子って少ないよね ‼ ‼と言う話から始まった。
私の時代は
「先輩の球拾いだけで1年生が終わり、2年生で先輩と後輩の狭間で人間関係の難しさを十分知るって ‼ ‼感じだったよね」
「そうだよね~~ ‼私の部活なんて1年生は部室に入れてもらえなかったから、夏の日陰をピックアップしてたよ~~!!」
「水も飲ませてもらえない時代 ⁇だった人 ⁇」
そこにいた全員が
「そうそう ‼ ‼」と一斉に返事…。
「そう思うと、今の子供は楽なのかな~~ ⁇」
「そういう面では守られてるんじゃない ⁇」確かに…。
「私なんか、先輩が怖くて怖くて ‼ ‼先生より先輩の言う事しか聞いてなかったし。
今思えば笑えるけど、その時は先輩が相当怖い存在だったよ。」確かに…。
「うちの部活は、試合の度にハチミツ漬け配りが任務だった ‼ ‼」
「何それ ⁇ハチミツ漬け ⁇」
「それは知らないな~~」
「各自 後輩が先輩にあげるために作ってくる風習があって。よく作ったな~」
「何じゃそれ ・ ・。ハチミツ漬けは知らないわ~~」
「濡れタオル作りは、あったけどね~~」…。
そんな思いで話に花を咲かせ 母たちは盛り上がって解散した ‼ ‼
帰宅してフッと ハチミツ漬けを食べたくなった。
青春の1ページに記憶されたハチミツ漬けは、先輩への唯一の大仕事だった。
代 々先輩から受け継がれていたハチミツ漬けの作り方。
レモンを薄く輪切りにする。なぜだか?輪切り ‼ ‼
そして、タッパーに敷き詰める。
中学生目線の目分量でレモンが浸かる位の蜂蜜。
これを、どんなに疲れていても試合前日に作り、冷蔵庫で1晩寝かす。
後輩たちは、各自自分で作ったハチミツ漬けを試合に必ず持ってくる。
10人10色の味付け ‼ ‼中学生の作品 全員一斉に並べて品評会。
今思えば、本当に愛らしく可愛いが、当時は美味しいとは思っていなかったな~~。
さほど美味しいハチミツ漬けでは無かったが、何となく甘酸っぱい思い出が
記憶を美味しく変化させる。
主婦歴を充分に生かしたハチミツ漬けを数十年ぶりにチャレンジ ‼ ‼
その場で一口 ‼ ‼ 馴染んでいないのですっぱ甘い…。
一晩寝かすために冷蔵庫へ。
一晩 中学時代が思い出された。
忙しく、ゆっくり思い出さなかった中学時代の記憶。
ひも解くように、色 々 思い出すものだった。
平凡な日常は、今も同じかも知れないが…。
思い出に残った平凡な日 々は、色 々な付属品が出てくるものだった。
帰り道、買い食いをしてばれたな~~。
テスト休みは、いつもあの子の家で散 々歌って ・踊ってさわいでたなあ~~。
平凡 ・りぼん ・セブンティーン の発売日。
友達の誕生日プレゼントには、必ずサンリオだったなぁ。
懐かしい思い出ばかり…。
そして1晩経って ハチミツ漬けを思い深く食べてみた。
思い出した。
「あいつお前のことが 好きだってよ ‼ ‼」と言われたことを。
甘酸っぱい記憶がよみがえった。、そのまま通り過ぎた私だったが…。
主婦の私が作ったハチミツ漬けは、甘くておいしい蜜の濃い(恋)レモン味
思い出は青春を感じる、上出来な味に仕上がっていた。
(完)
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