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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

およばれ

ほりーち

 

 我家の休日の朝の定番メニューは、お気に入りの食パン4枚切りに、バターと蜂蜜をたっぷり塗ったシンプルにしてゴージャスなトーストだ。
 予めパンに十文字にナイフで切り込みを入れ、軽くトーストする。十文字にカットした部分がパカッと割れて、いい感じにきつね色に焼ける。このパカッと割れたところに、バターを乗せる。たっぷり乗せるのをためらってはいけない。そしてもう一度トースターに戻して軽く焼くのだ。そうすると、かりっと焼けて程よく乾燥したパンに、じゅわーっとバターが染み込む。そして主役の投入だ。蜂蜜を、このじゅわーっとバターの染み込んだところを重点的に、トロリと螺旋状にかけていく。熱いうちにかじると、その美味しいことったら無い。家族4人で「美味しいねー」と、毎回まるで初めて食べるみたいに感動していただく。
 
 ある日小学4年生の次男が、図書室で借りた蜜蜂の本で「一匹のミツバチが生涯で集められる蜂蜜はスプーン一杯程度」という衝撃の事実を知った。
 「お母さん、ハチって大変な想いをして蜂蜜を集めてるのに、僕たちたっぷり食べちゃってるね。」と神妙な顔つき。私は次男の神妙な顔つきがあまりにも真剣で、かわいくてちょっとからかいたくなった。
 「そうだね。ミツバチとしては、ハチ子ちゃん、ハチおくん、ハチ美ちゃん、その他大勢の子供達を元気に育てようと思って集めてるのに、私たち人間が横取りしちゃって、ハチに悪いね。もう食べるのやめよっか」と言った。
 次男はしばらく考えてから、「僕、蜂におよばれされる。ミツバチさんに感謝しながら分けてもらう。」と言った。私はなるほど!と感心しつつも、今までと変わらず蜂蜜を食べられることに安堵の息をついた。そうだね、ミツバチさんに感謝しながら、食べようね。それって今までよりも美味しそうだね。

 

(完)

 

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