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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

あの日のミツバチ

けいこ

 

 その日、私は朝からワクワクが止まらなかった。
 小学生の頃北海道に住んでいた私。学校にはプールが付いていなくて、年に2、3回半日丸 々使って、バスで温水プールの施設に行ってみんなで泳ぐことになっていた。待ちに待ったプールの当日、私と友達は先生の注意も聞かずプールバッグをブンブン振り回し、ふざけながらバスが来るのを校庭で待っていた。
 その時である。目の前をミツバチがふよふよと飛んでおり、「あ」と思った次の瞬間には、振り回していたバッグがミツバチを直撃した ・ ・ ・ように思った。そして次の瞬間には、私と友達は
 「痛っっ!!」
 と声を上げていた。腫れて赤くなる私の左腕。それから友達の太もも。半べそをかきながら保健室に連れて行かれる私と友達。先生に手当てをされ、全然痛くないと強がる私たちをチラリと横目に
 「今日のプールは見学ね。」
 と言い放つ先生。更に
 「先生の言う事も聞かずにふざけてるから蜂さんが怒ったのよ。2人には良い薬だわ。」
 と追いうちをかける。数少ないプールで泳ぐ機会を奪われ、クラスメートが楽しそうに泳ぐ姿を恨めしそうに見つめながら、
 「ミツバチって強いんだね ・ ・ ・これに懲りてもう先生の言う事はちゃんと聞くよ。」
 と涙目の友達と反省した。バッグを当ててしまってごめんなさい。蜂さんも痛かったよね。今後このようなことがないよう気をつけるので、今度はプールに入らせてください。と心の中で祈った。
 1つ大人になった帰り道、目の前を小さなミツバチが飛んで行った。

 

(完)

 

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