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蜂蜜エッセイ応募作品

みなしごハッチの物語

渡辺 碧水

 

 正月に里帰りした娘親子と家族で、蜂蜜の話をしていて、テレビアニメの話題に及んだ。
 「そう言えば、テレビで『みなしごハッチ』よう見よったよね」と、福岡暮らしが長い五十二歳の姉娘か切り出した。
 「そう、そう、少しだけど覚えている!」と、ずっと札幌暮らしの四十九歳になる妹娘が同調した。
 「DVDやなかった?」と、福岡育ちの十八歳の孫娘が割り込んだ。
 作品名しか覚えていなかったので、ネットで調べてみた。メルヘンアニメの代表作で、「スズメバチに襲われ母と離れ離れになってしまった主人公のミツバチのハッチがまだ見ぬ母を探して苦難の旅をするストーリー」とあった。
 『昆虫物語みなしごハッチ』の放映は三回あった。初編は一九七〇年四月~翌年十二月の全九十一話、続編は七四年四月~九月の全二十六話、三回目の新編は八九年七月~翌年八月の全五十五話。
 どうやら、娘二人が一緒に視聴した年齢、放送時間帯などを総合すると、続編の『昆虫物語新みなしごハッチ』だったようだ。前編で巡り会えた母が死に本当のみなしごになったハッチが、母の遺言を元に、妹のアーヤと共に「美しの丘」へと旅立つ物語。
 話の道筋を娘たちに確かめて、やはり続編であった。少し安心した。
 と言うのは、前編では、ほぼ毎回悪役にいじめられたり、他の虫の死に遭遇するなど子ども向けアニメにしては悲劇的な話題が多く、また、人間は環境を破壊したり捕虫したりするなど一貫して悪役として描かれていた、とあったからである。
 四十年以上も前のテレビ物語を覚えていることは、熱心に見ていた証拠。いずれかのシーンが頭に残り、影響を受けた内容を想像すると、いささか懸念を覚えた。
 孫娘の見たDVDは新版から抜粋の十八話で、二〇〇六年に発刊されたもの。基本設定と物語は踏襲し、より温かい目線で筋書きが描かれていると知って、ホッとした。
 蜜蜂へのよい印象を与えることに、このアニメの貢献は大きかったと思われる。

 

(完)

 

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