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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

怖いのに好き

グリーン

 

 家の外壁に蜂が巣を作る事がよくある。蜂というと怖い、刺されるというイメ ージがあるので巣を見つけ次第、潰すことにしている。二年ほど前に、垣根の茂みの中にスズメバチの大きな巣ができていた。向かいの家の人が、恐る恐る教えてくれた。その巣の大きなこと。私は生まれて初めて間近でこんな大きなスズメバチの巣を見た。その形は芸術的だった。これは到底、今までのように簡単に潰せるものではない。市役所に電話をすると、駆除用の防護服等は貸し出してくれるが、駆除は各自でしてくださいという。仕方なく業者に電話をすると、巣の大きさにもよるが、費用は2万円くらいするという。そんな大金払えない。悩んだ挙句、市役所で駆除用の防護服を借りることにした。夕方になると、蜂の活動もおとなしくなるというので、その時間帯に服や帽子を着用した。何だか宇宙飛行士のような格好で、おかしかった。いざ退治しようとしたが、足が震える。何度か「それ行け」と自分に声をかけたが、やっぱり怖い。結局、後日主人に頼むことにした。主人は防護服をうむを言わさず着せられた。その姿を見て、私は何だか笑ってしまいそうになった。主人に殺虫剤を持たせて、主人の背中を私は押した。どうぞ刺されませんようにと、心の中で手を合わせた。数分後、無事に巣を潰す事ができた。思ったより簡単で、主人は「こんな服いらんかったんとちゃうか」と言った。重苦しい空気は消えた。
 蜂は怖いのに、ミツバチのおいしい蜂蜜は大好きというのは何とも身勝手な話である。

 

(完)

 

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