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蜂蜜エッセイ応募作品

思い出のマヌカハニー

長崎 佳奈

 

 私の小さな子供達は、喉が痛くなると必ずこう言います。「マヌカハニー食べたい!」マヌカハニーは子供達の大好物。いつも常備しています。
 私とマヌカハニーの出会いは20歳の頃です。大学生だった私は、夏休みにニュージーランドヘ、1ヶ月間のバス旅に出かけました。初めてこの国に降りたった時、日向の爽やかな香りがして、すぐこの国を気に入りました。私が1ヶ月間に利用したバスは、色 々な国の人達が乗っており、英語があまり話せない私は戸惑うことばかりでした。宿泊先も安宿で、もちろん自炊です。最初はお米を小鍋で炊いたりもしましたが、手間が面倒になり、毎食パンを食べるようになりました。パサパサのパンを食べていると、ドイツ人の女性に声をかけられました。「せっかくニュージーランドに来たんだから、マヌカハニーを塗ってごらん。」彼女は私のパンにマヌカハニーを塗ってくれました。初めて食べたマヌカハニーの味は癖が強く、なかなか食べにくかったのですが、それをきっかけに彼女と友達になりました。常温で持ち歩けるマヌカハニーは帰る頃には味にも慣れ、私の旅には欠かせないものとなりました。その一ヶ月の旅は、マヌカハニーのおかげか風邪もひかず、素晴らしい出会いと色 々な経験をし、忘れられない思い出となりました。帰国した私は日本でマヌカハニーを探しましたが、当時はまだほとんど売られていませんでした。
 それから月日は流れ、私は子育てに忙しくなったころ、殺菌力が強いマヌカハニーが日本でも注目され始めました。私は早速買って、子供達とパンに塗って食べました。子供達はすっかり気に入り喜んで食べていました。
 懐かしいコクのあるマヌカハニーの味は、遥か遠いニュージーランドの日向の爽やかな香りと、あの頃のかけがえのない経験を思いださせてくれます。

 

(完)

 

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