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蜂蜜エッセイ応募作品

ハチミツと有機野菜作り

鋸 銀三

 

 京都から長野県の駒ヶ根市へ引っ越して、今年の5月で3年目に入りました。
 京都でも野菜を作っていたのですが、こちらへ来ても、家の近くに畑を借りて、有機野菜作りを続けています。
 駒ケ根の今年の気候は、思い起こしてみると、冬は昨年よりも雪が少なく、春は桜の開花が一週間程早くて、その後は梅雨明けも早く、夏は涼しい信州のはずが今年は暑く、夏が過ぎると雨の降る日が多くて、ここまで秋晴れの日も少なかった気がします。
 恐らくこのままいくと、去年と一昨年がそうだったように、冬の訪れが早いのではないでしょうか。
 このような状況でしたから、私が野菜作りに苦労したように、ミツバチも蜜を集めるのに、大変苦労したのではないかなと想像します。
 例えば、カボチャの受粉は朝の9時までには終わっていないと、実をつけないと言われています。
 しかし、今年はカボチャが花をつける時期に何故かよく雨が降りました。
 私も雨の中、手作業で雄花からおしべを取って、雌花のめしべに、おしべの先についた花粉をこすりつける事で、受粉させていたのですが、この時期いつもなら、目の前をミツバチが飛んで来て、受粉を手伝ってくれていたのに、今年はあまり見かけませんでした。
 世界的にミツバチが激減している話を聞いて久しいですが、このような異常気象が毎年続くようだと、植物だけでなく、ミツバチなどの昆虫が繁殖する機会が、どんどん失われていくのではないかと危惧します。
 畑で収穫したサツマイモやジャガイモを輪切りにして、フライパンにのせて焼き、ハチミツをかけて食べるのは、私にとって最高の贅沢です。
 美味しい野菜とハチミツのある生活が、これからも続くことを願わずにはおれません。

 

(完)

 

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