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ミツバチと共に90年――

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思い出

清水優子

 

 いつの頃から覚えたのか
 誰から教わったのか
 ほんの小さな子供の頃 小学校にあがる前
 ものごころがついてから 何度目かの春、
 咲いてる れんげの花をひきぬいて、根元をなめるという遊び、みんなやっただろうか?
 花びらの根元の蜜は それはそれは甘かった。
 私はその甘みが とっても好きで いつもペロペロなめていた。
 引き抜いてなめ、なめては捨てる。引き抜いてなめては捨てる。
 なんてお行儀が悪いのだろう。
 周りの子もみんなやっていたのだから、ポピュラーな遊びだったのだろう。今の子はこんなのやるんだろうか?
 花畑で花の蜜…とても楽しい時間だった。
 
 その後、小学生になってから
 ”蜂蜜”が食卓に上がった。
 その頃の私のイメージでは 蜂蜜は超高級の食品だった。何と言っても 超甘いのだ。
 初めての蜂蜜はパンの上だ。
 とろ~りと のせられパンの端からポトリ、と落ちる…
 その蜂蜜は濃くて とても綺麗な琥珀色をしていた。
 蜂蜜とパンの境目がなぜかカリッと かたくなる…
 その甘みは、どんな食べ物よりも甘かった!
 
 あんなに小さな花の小さな蜜が集まって
 こんなにたくさんの蜂蜜になるとは…
 子供心にそう思ったのだった。
 
 子供のくせに蜂蜜に 悠久の時を感じてしまったのだ。
 小さな湧き水が集まって 大河になるみたいな。
 その壮大さにびっくりしたのだった。
 蜂蜜ってすごいな。

 

(完)

 

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