タンザナイト ・ラブ
かつてはその美しさを買われて日本に来たあなた。
ところが、ネットで検索したら驚くような言葉が出てきたのです。
「見つけたらただちに駆除!完全排除!」
「大反魂草」(オオハンゴンソウ)。世間からはやさしい目を向けられていませんでした。
繁殖力がすさまじく、特定外来生物に指定され、固有種の植物を駆逐して日本の生態系に影響を与えていることを知りました。
調べたわけは…はちみつでした。
出会いは三年前、風味もかおりもとがったような感じがほとんどなく、丸くて優しい、後味には柑橘のような味わいや清涼感も混ざり、個性的なはちみつでした。大事に食べていましたが切らして久しく、どうしても食べたくなったのでした。
このはちみつはあまり出回っていないようですが、やっと見つけても「売り切れ」や「今年は採れませんでした」の表示が出ていました。
オオハンゴンソウは、日本には明治の頃観賞用として北米から来たもので、北海道などにも多く繁殖し、夏の終わりから初秋、花を咲かせます。
とても生命力が強く、そんなところから「強い精神力」「公平」「正しい選択」「あなたを見つめる」こんなすてきな花言葉をもっていました。
みつばちはオオハンゴンソウの魅力を知っていました。というより、ただ無心に蜜を集めていました…。
「掛け値のない目で、ありのままを見ることで見えてくるものがある。」
オオハンゴンソウが悪いということよりも、困っている事実そのものをみる。オオハンゴンソウを嫌いにならなくてもいい(好きだっていい)。
みつばちのまなざしが、この花の魅力を教えてくれました。
それは、オオハンゴンソウに限らず、日 々のすべてに言えること。
だれでもがもっている「本質の輝き」。
(すべてをそんなふうに見られたらいいけれど、それができない今の自分にも、オーケーを出してあげたい♪)
私のもとに、再びまろやかな金色の輝きが届きました。
ありのままのあなたを味わう幸せ…。
(完)
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