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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜付き合い

岸 聖子

 

 「ほらほら、見てごらん」
 幼稚園児だったころ、友達と園庭にいた私に、主事さんが見せてきたのは蜂の子だった。濃い山吹色のカプセル状のものに目を見張った。説明もないまま、主事さんは去っていき、一緒にいた友達が、あの主事さん、蜂の子食べるんだよ、と言ったので、本当かなと驚いたのだった。その時の蜂の子の印象はあまりにも強くて、その後蜂の子を見る機会がなかったのに、覚えている。
 「使い捨ての紙コップに入れて、水で薄めて飲むんだよ」
 プロポリス商品の撮影をした父親が貰って来たプロポリス。キャップについたスポイトを使って、小さな紙コップ入れたお湯に垂らす。すると白濁する。一気に飲み干す。コップの中にはねっとりとプロポリスのあと。松脂みたいだ。強力にべっとりしているから、使い捨ての紙コップを使うのだった。嗅いだことのない、匂い。いい匂いではない。昔のうがい薬か怪我にぬる薬か、そんな感じの独特な匂い。免疫力を高めてくれるのかしら、と思いながら、飲んだ。その後、プロポリスのキャンディをなめたときにも、その原液の体験を思い出した。本当に他にないような味と香りだったが、嫌ではなく、慣れてしまうとむしろ好ましい。風邪予防にもいいと聞くので、今ではプロポリスキャンディはお気に入りである。
 蜂蜜の思い出は、子供の頃のホットケーキを食べながら眺めていた蜂蜜瓶。クローバーと蜂蜜が結びつかなかった。冬に結晶化してしまってじゃりじゃりする蜂蜜も好きだった。旅先で、美味しい焼き立てパンと現地の蜂蜜だけで毎日の朝ごはんとしたこともある。
 友人が作ってくれた非加熱の蜂蜜の濃厚な味わいは、蜂蜜をとったタイミングにもよったと聞いた。花だけでなく、集めるタイミングまで味に影響するとは知らなかった。
 蜂の作るものの中でも、特に大好きな蜂蜜。これからもどんな感動的な蜂蜜に出会えるか、楽しみだ。

 

(完)

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