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蜂蜜エッセイ応募作品

プロポリスキャンディ

ひかるちゃん

 

 我が家には、おやつと称し、いつも食卓にプロポリスキャンディが置いてある。初めてなめたのは、小学校に上がる前だった。というのも、東日本大震災の時、夜、まっくらになった部屋の中で、プロポリスキャンディをなめながら、これからどうしようと話をしたことを、鮮明に覚えているからだ。
 母は、どこからかプロポリスは体にいい、と聞いてきて、またその人が病気がちで、もうすぐ死ぬんじゃないか、と噂されていたにも関わらず、周囲がびっくりするほど元気になったので、きっと本物だ、と思ったようだった。
 そんなきっかけで、突然プロポリスが生活の中に登場。嫌がる子どもたちに、半ば命令のようになめさせていたのだ。まるで拷問だった。
 小学校二年生くらいまでは、お世辞にもおいしいとは思えないプロポリスキャンディが嫌いだった。しかし、母は、何としてもなめさせようとする。毎日のように、なめるなめないでバトルが繰り広げられていた。
 しかし、効果はじわじわとあらわれていた。インフルエンザが流行して、学級閉鎖が相次いでおこっても、私は平気だった。「ひかるちゃんはバカだから風邪をひかないんだよ」とみんなは言っていたが、もしかしたらこのプロポリスキャンディのおかげかも、と思い始めていた。
 風邪をひかなくなったな、と自分でも認め始めたのは四年生くらいだった。そう思ったことで、苦手ではなくなったような気がする。逆に、毎日なめないと、なんだか病気になりそうなくらい、なめたい病にかかっていた。
 嫌いだったが、それでも仕方なくなめていたので、日に日に効果が積み重なっていたのかもしれない。最終的に、六年間を皆勤で終わらせることができている。
 
 そして現在。相変わらず毎日の日課でなめていて、この冬も大きな変化なく通り過ぎようとしている。
 願わくば、頭も良くなる効果もあるなら、1日3個はなめるのに、と思っている。

 

(完)

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