古澤 陽子
独り暮らしの母は九十歳を越えるころから、足腰が弱くなりましたが、病床に臥せることなく、とても元気です。母の一日は、手の平サイズの生の「ローヤルゼリー」が入っている茶色の小瓶から始まります。亡き父の仏壇の位牌の隣に、いつも置いてあり、少量を口にするのが毎朝のルーテイーンになっています。私達子供や孫が遊びに行くと、優しくそっと生の「ローヤルゼリー」を舐めさせてくれました。それは乳白色のクリーム状で、ドロッとしていてピリッと刺激があり、とても神秘的なもの。初めて口にした時は、甘いハチミツをイメージしていただけに、この不思議な味に驚いたものでした。母の元気の源は、きっと「ローヤルゼリー」にあるのでしょう。笑みを浮かべる幸せいっぱいの母の声が今日も聞こえてきます。蜂がもたらしてくれたこの貴重な贈り物のおかげで、健康長寿に暮らしていけることを皆で感謝しております。
(完)
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