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蜂蜜エッセイ応募作品

れんげ畑のミチバチ

森 完一

 

 隠居老人になってから、さいたま市に珍しくも存在する広大な「見沼田んぼ」で野菜作りをしている。ある日、「私!こういう者です。」と名刺を頂いた。【ぶんぶんクラブ代表】とあった。
 「ミツバチを飼っています。この辺にレンゲ畑はありませんか?」そういう問い合わせだった、と思う。
 今は昔。ど田舎の生まれである。
 屋敷の裏に2反歩を超える、先祖代 々からの「れんげ畑」があった。春も深まると赤紫色のレンゲの花が満開になる。クローバー草もまぜこぜに生えていて、ガキどもにとってはドッチがどっちか分からない。
 幸運の四葉のクローバーを見つけて遊んだり、わざわざレンゲ草を踏みつけては乱暴者を気取ったりしたものである。
 レンゲ草やクローバー草は、緑肥(リョクヒ)のため前年秋に種を蒔いたものである。春咲き終わった頃を見計らって、田んぼにすきこむ。いわゆる「田起こし」である。
 春は気温もあがりモノミナ活発化する。百姓にとっては生産のかき入れ時が始まるのだ。
 ところで、この一時期こそミツバチの出番だった。なにしろ、一面の花ばたけである。どこに飛ぼうが飛ぶまいが、無限ともいえるエサ場(?)がある。ミツバチにとっても、楽しくもあるかき入れ時の春だったのではないか。
 現代社会の春は年間予算もスタートし、どこか人工的な計画ばかりを気にかける。が、今こそが生命の始まりという生命讃歌を忘れない方がいい。
 「レンゲ畑かね?ないね!花栽培の連中はハウスだしなあ~~」
 そうだ!来年は全面的レンゲ畑にしてみるか!ミツバチだって喜ぶかも知れない。

 

(完)

 

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