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蜂蜜エッセイ応募作品

やさしさと甘さ

アンナイシハラ

 

 甘いものが苦手だった私に、やさしい甘さを教えてくれた人がいる。昔交際していた恋人だ。彼は、甘いもの、特にはちみつが大好きで、紅茶をはじめとする飲み物には必ずはちみつを入れる。それも、たっぷりと。私には彼のその行動が理解できなかったけれど、甘党の彼はなんだか少し、かわいかった。ある日、風邪をひいてしまった私に彼が作ってくれたのは、はちみつたっぷりのミルクティーだった。最初は少しためらったけれど、彼のやさしさに感謝しながら一口飲んでみると、今までに味わったことのないようなやさしい甘さが口いっぱいに広がった。「はちみつってこんなに美味しいんだ…。」風邪もすぐに治った。それ以来、私ははちみつが大好きになってしまい、ことあるごとに彼にはちみつミルクティーを作ってもらうようになった。なにより、彼の好きなものを一つ理解できたことが嬉しくってたまらなかったのだ。はちみつを口にするたびに広がる、そのやさしい甘さが愛おしかった。すっかりその甘さのとりこになってしまった私は、今でも疲れた日の夜には必ずはちみつたっぷりのミルクティーを飲む。彼のやさしさを思い出しながら。
 今日もはちみつは、やさしく、甘い。

 

(完)

 

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