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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜は仲介人

KEI

 

 蜂蜜の強みとは何だろうか。ナチュラルな甘味と調味料として主張しすぎないところではないだろうか。
 昔、とあるテレビ番組で、若い女の子たちに指定したメニューを調理してもらい、最後にプロの料理人が調理法の正解をデモンストレーションしていた。メニューは「肉じゃが」だったのだが、女の子たちは目を疑うような斬新な料理法を編み出す。たまに手際よくこしらえる子を見ると安心するほどだ。
 この時、プロの料理人が推していたのが蜂蜜。和食というと、どうしてもみりんを使いがちだが、みりんよりもコクと甘みが出て、味が締まるのだと言う。確かに、砂糖とも異なるこの甘味は、和食に限定せずとも使い勝手の良いものなのだ。
蜂蜜の良さはそれだけに留まらない。子どものいる我が家では、酸味や辛味、塩味の中和に一役買っている。
 まずは酸味。グレープフルーツのホワイトは酸味と苦味がいささか強い。弁当のデザートとして持たせるには、蜂蜜は欠かせない。グレープフルーツに蜂蜜を染み込ませると、弁当の蓋を開ける頃には程よく馴染んで美味しく頂けるのだ。
 そして辛味。王道だが、カレーのルウにも必須アイテムだ。大人は辛めが良い。しかし子どもには辛味がきつきて大人の味。蜂蜜はこの溝を良い塩梅で埋めてくれるのだ。
 さらに塩味。ポテトサラダの隠し味として私は用いる。砂糖では甘みが強い。しかし自己主張しない絶妙な甘みが再現できるのが蜂蜜だ。蜂蜜を使ったポテトサラダは手前味噌ながら好評だ。
 蜂蜜を改めて見つめると、人間の性格のようだと感受する。強烈なパンチの効いた人間も入れば、目立たずにひっそりとする人間もいる。蜂蜜は、両極端な人間をうまく取り持つ仲介人そのものだ。私もそんな人間になりたいものだ。

 

(完)

 

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