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蜜蜂のいる庭

チズチャン

 

庭に畝を作り野菜を育てている。畑で栽培していたが、畑までの距離が遠く、水を運んだりする手間もあり洗濯物を干している濡れ縁のすぐ前に、2畝ほどを作りそこでほんの少し季節の野菜たちを育てている。

畑で栽培しているときには気が付かなかった数々の事を、観察できる良い機会ともなっている。

まず、蜜蜂が来てくれることに感謝するようになった。トマトやキュウリ、或いはナスビの花に飛んでくる蜜蜂は、受粉を促し花を沢山咲かせてくれ、実の数が増えてゆく。蝶々たちもおもむろに来てはくれるが、蜜蜂ほど真剣に受粉を手伝ってはくれない。羽をブンブン鳴らしながら咲いた花の蜜を吸う姿は、ここで栽培していることを元気付けてくれ、しっかりと育ててくれている気がするのだ。

洗濯物に止まりはしないかと心配もあるが、やはり、匂いのしない物よりも、植物や作物に反応する生物なのだ。攻撃しない限り、向かっては来ない。

現在、蜜蜂の数も減ってきているという。自然界の変化や農薬など、人の手によって住みにくくなってきているのが現状だ。

蜜蜂が飛び、蝶が舞うこの世界は素晴らしい世だと私は、思っている。

こんなにも小さな農園で、こんなにも小さな農作業で、自然界を見つめ、触れることが出来る。

蜜蜂の羽の音は、農婦として認めてくれている音のような気が、している。

ある意味、危険な蜜蜂だが蜜蜂の羽の音は、自然界を象徴する音のような気がして、私は到来を歓迎している。

蜜蜂の蜜の甘さが、蜜蜂の姿と相反することも私にとって、魅力的な一つとなっている。

(完)

 

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