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蜂蜜エッセイ応募作品

苦手だった蜂蜜を好きになったきっかけ

無月

 

蜂蜜は甘いけど、くどくて苦手。それが幼い私の感じていた素直な感想。

しかし、そんな印象を覆したのがアカシア蜂蜜との出会いだった。

サッパリとしてて優しい甘さ、色もなんだか私が知っている蜂蜜とは違って淡い黄色のようにも、金色のようにも見えて、見惚れてしまったことを今でも覚えている。あとになって私がそれまで知っていたのが百花蜜、アカシア蜂蜜のような一種類の花からとられた蜂蜜を単花蜜だと知った。

蜂蜜に偏見をなくした私に、姉がどこかの土産に買ってきてくれた蜂蜜にはさらに衝撃を受けることになる。

単花蜜が五種類、小さな瓶に入れられて行儀よく並んだ色とりどりの蜂蜜。色も一つずつ違う、味なんて言うまでもなく、少しずつ少しずつ大切にホットミルクに垂らして飲んだ冬はとても贅沢な日々だった。私のそんな姿に家族がすっかり私を蜂蜜好きだと思い、土産として様々な単花蜜を買ってきてくれるようになったのは嬉しい限りだ。

ここまで長々と私の思い出を語ってしまったがつまり何が言いたいかと言うと、『蜂蜜が苦手だと思っている人にこそ、単花蜜をぜひ一度味わってもらいたい!』ということだ。

それで皆が皆、『蜂蜜好きになる』と断言することは出来ない。

けれど確かにここに一人、苦手だった蜂蜜を調べ、花ごとの味の違いを楽しんで好きになった人間がいるのはまぎれもない事実なのだから。

(完)

 

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