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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

大好きハチミツ

鈴木いつみ

 

わが家の食卓には、いつもハチミツがある。大人の私たちは、朝食のヨーグルトに欠かさず入れる。そしてなにより、5歳の孫の太陽はハチミツが大好物だ。私は物価高の折、なるべく安価なハチミツを買いたいが、太陽は百花みつよりアカシアハチミツが大好き。孫には甘いバーバの私は、値段を見ないようにして、スーパーのカゴにアカシアハチミツを入れる。太陽は、ママの焼くホットケーキにハラハラする程たっぷりハチミツをのせる。そして、とても嬉しそうにムシャムシャ食べるのだ。そばで見ている私は「少しだけよ!」と声をかけたくなるのを我慢して見守っている。これは、わが家の朝食の一場面だ。

そして、太陽ののどが痛む時は、きまってマヌカハニーをスプーン一さじなめさせる。「ハイ、もうこれで大丈夫だよ。幼稚園に行ってらっしゃい。」と元気に送り出す。たいていの場合、太陽ののどはこれで治り、元気になるから不思議だ。

いま、太陽には困っている事があるよ。バーバが病気で入院しちゃったんだ。大好きなハチミツを届けてバーバの病気を治してあげたいけど、ママに「病院に行っちゃダメ。」と言われたんだ。ボクはその晩夢を見たよ。ボクが小さなミツバチになって、ミツを集めようと花を探す夢。でも、この間まで原っぱだったところは、どこもお家がいっぱい建っている。お家の庭にはすましたバラが咲いているけど、トゲが怖くて「ミツください」なんてたのめやしない。地面のアリさんに、お花がいっぱい咲いている所を聞いたよ。でも「忙しいから仕事のじゃましないで」って断られたよ。くちなしの葉にいた青虫さんに聞いたら、「花より葉っぱの方がうめえぞ」なんて言われたよ。仕方ないからボクの羽が痛くなるぐらい飛んだよ。そして、かわいい一輪のピンクの花に出会ったんだ。お花さんは、ボクのためにミツを分けてくれたよ。でも、あんまり小さな花なのでたくさんもらったらかわいそう。ほんの少しもらったよ。そこでボクは目を覚ました。そしたら、ボクの手の平にあったほんの少しのミツがなくなってるんだ。ボクは泣きながら話したよ。そしたらママは、やさしく笑って、「バーバにハチミツ届けようね!」って言ってくれたんだ。

私の散歩道にも、ハチの巣箱を見かけるが、最近ハチの好む花々が減ってきているように感じる。おいしくて、私たちを元気にしてくれるハチミツを、この先の子ども達にも届けられように願っている。

(完)

 

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