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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜の贈り物

伊藤美智子

戦後間もない時期に育った私にとって、蜂蜜は、たまに味わう贅沢品。

バターと蜂蜜をたっぷりと染み込ませたトースト。合わせるのは少し濃い目のコーヒー。 と、洋風のこんなイメージだった。

もちろん時代の流れと共に昔よりはずっと日常的に受け入れられて来てはいたが、幼少期から根付いた感覚の「蜂蜜」は、今でも高い位置に居る。

それが、あることで少し変化が訪れた。

遠方に住む親族の四十九日法要後、丁寧な礼状と共に、見た目は小ぶりなのにずっしりと重い香典返しの荷物が送られて来た。
包みを開けると中には見た事も無い蜂蜜2キロの大瓶が入っていた。黄色味を帯びた美しいハチミツはその地で取れた貴重なものの様だった。

2人暮らしの私達夫婦は、まずどうしよう、どう消費しようか頭を巡らせた。まさに贅沢の極みだ。

ネットで色々なレシピを探し試してみて、最終的に一番はまったのは一般的なレモンの蜂蜜漬けだ。国産には国産をと、瀬戸内産のレモンを薄切りにし、まずは小瓶に漬け込んだ。これが夫やたまに来る子供達にうけた。炭酸で割るレモネード、お湯割りにしてホットレモネード。特に寝る前の少し薄めのホットレモネードは欠かせなくなった。焼酎、ウイスキーで割るのもとても良い。酢と玉ねぎを加えてサラダドレッシングにと幅を広げ、惜しげもなく使い2カ月余りで完食した。

値段と量を生活水準に合わせながら、これは今もずっと生活の一部として継続している。

インパクトのある香典返しは、ご家族の深い想いを感じる。

2キロの蜂蜜とはいかないが、我が家でも時々のお使い物や贈り物としても利用するようになった。
あのふんだんに贅沢に使う事が出来た経験は、心のゆとりを引き出してくれた贈り物と感じている。

(完)

 

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