水谷真雪
良いハチミツが手に入ると、必ず鶏のハチミツ焼きを作る。焼いた鶏もも肉に、醤油と砂糖、酒、そしめハチミツを加えて煮詰める料理だ。これはハチミツが良いものであればあるほど、わかりやすく美味しくなる料理であった。
私の地元にはハチミツ専門店がある。そこに立ち寄った際には、そこで1番安価な、だがしかし良いハチミツを必ず買う。一度良いものを使ってしまうと、それも地元で買えるとなると、ちょいと高くても手が伸びる。これを使えば絶対に美味いことがわかっているからだ。
うちのキッチンにおいて、ハチミツは調味料ではあるが、とても使用頻度が低い、出番の少ない準レギュラーみたいなものだ。正直、後はホットケーキやヨーグルトにかけることくらいにしか使わない。まして料理では鶏のハチミツ焼きでしか使わない。うちに来たハチミツは、鶏のための調味料と言っても過言ではない。おそらく。
明日、私はハチミツを買いに行くだろう。今、よだれが溢れて仕方がない。ついでにお腹も減ってきた。
鶏のために。
(完)
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