きり
私にとって毎朝欠かせないもの、それはスプーン一杯の蜂蜜だ。ヨーグルトやお茶、コーヒーに入れると、ほっこりした甘美な味わいが口の中に広がる。以前は普通の砂糖で充分だと思っていたが、今は蜂蜜でないとだめだと感じる。やさしい甘みとなめらかな口当たりは蜂蜜だからこそ出せるし、それに、蜂蜜のとある「効能」に気付いてしまったからだ。
私は普段飲食店で働いているが、接客の仕事ゆえレジで、ホールで、とにかくしゃべる機会が多い。お客さんの席へのご案内、メニューの説明、オーダー、お会計、といとまなく続く。しゃべりっぱなしで、途中で声が枯れてしまうこともしばしばだ。特に空気の乾燥する冬場はすぐに喉がガラガラになってしまう。
しかし 、蜂蜜を摂取した日は一日喉が爽やかだ。最初は意識していなかったが、レジでしゃべっていると、いつもと声の張りが違うことに気付く。ひっかかりがなく、すっと声が出せるのだ。あれ?私ってこんなにいい声出せるんだ?と自分でもびっくりしてしまったくらいだ。
接客業にも関わらず、普段の私は声が小さく、滑舌も悪いので人と会話していても聞き返されることがたびたびあった。それが、蜂蜜を摂取するようになってからはだいぶ改善されたと感じる。
おそらく、自分にとっていい声を出せるようになったことで自信が付き、自然に大きな声を出せるようになったのではないかと思う。
蜂蜜が喉にいいことはなんとなく知っていたが、ティースプーン一杯の蜂蜜でこんなに変わるならば…とそれからは時々ではなく毎日摂取することに決めた。そしてある日、同僚との何気ない会話の中で「きれいな声だね」と褒められたことが本当に嬉しかった。
普段、自分の声を意識しながら生活している人はほとんどいないだろう。でも良く通るきれいな声を出せると、それだけで一日気分がいい。
美容や健康など、蜂蜜には他にもたくさんの効能があるが、私にとっての一番のメリットはやはりきれいな声が出せるようになったことだ。なんだかつい、進んで声を出してみたくなる。そうだ、久しぶりに今度カラオケにでも行ってみようかな。音痴な自分でも、蜂蜜効果でぐっと上手に聴こえるかもしれない。
一日一杯の蜂蜜、ぜひ皆さんも試してほしい。
(完)
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