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蜂蜜エッセイ応募作品

肺結核に効いた蜂蜜

和喜愛愛

 

 もう40年前になりますが、私は肺結核になり日赤病院の隔離された病棟に入院していた。その頃は、すでに肺結核は罹患する人が少ない感染症ではあった。しかし、その頃の私は、何とか大学を卒業し、さらに何とか広告制作会社にコピーライターとして入社でき、おまけに親に言わなく、コピーライター養成講座で知り合った女性と、同棲していた。

 ほどなく、同棲が親に発覚し、結婚するのかしないのか、決断を迫られたいた。同棲相手の親に結婚する意志を伝えることもあり日々、心が破裂しそうな時間であった。
 あれよあれよと、結婚式を挙げる日程なども決まり、後は、資金である。

 見習いコピーライターは、多くの量の仕事を深夜まで作りあげ、取材から撮影、原稿書き、イベント企画等、いくら食べても睡眠不足でやせ細った。

 とうとう、取材原稿執筆中に、鮮血を吐いた。真っ赤な血であった。
 そのまま、日赤病院に検査入院から、結核菌に感染し入院。

 結婚式通知を受けた、大学時代の後輩らが、即、お見舞いに来てくれた。
 「先輩、滋養ある即効の瓶入りの蜂蜜をもってきましたよ」と高価な蜂蜜瓶をベッドの横に置いてくれた。
 「栄養つけて、よくなってくださいね」と優しい後輩の言葉に涙した。

 スプーン一杯の黄金の柔らかいとろみなる蜂蜜は豊富なビタミンからの心落ち着く栄養の塊。日々、蜂蜜を食した結果、無事に半年で、日赤病院から退院できた。
 蜂蜜効果は私の顔つやよくなり、筋肉もついたような感じであった。
 有難う、後輩のF君。蜂蜜効果を知っていた君は最高なる人生の栄養を与えてくれた。今、高齢者のなった私は、今でもあの蜂蜜の味は忘れることはない。

 

(完)

 

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