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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂と蜂蜜に感謝

文月 七虹子

 

 「甘い、美味しい」何て、甘くて美味しいのだろう。私が初めてそれを口にしたのは、同級生の友達の家に遊びに行った時だった。
 食パンの上に、タラーリとかけてあった物だった。初めて見るこれは、どんな味がするのか? 私にとっては、興味深いものだった。目をキラキラさせながらそれがのっている食パンを口に運んだ。「甘い、美味しい」・・・これ以上の表現が出来なかった。
 友達は、いつもこんな美味しい物を食べているのだろうか? 我が家では、それ迄こんな、美味しい食べ物など食べた事がなかった。
 こんなに美味しい物が、どの様にして作られるのか? あの頃は、まだ知らなかった。あのミツバチが、美しい花の蜜を集めて、甘くて美味しい蜂蜜を作るとは不思議だった。
 蜂は何故、蜂蜜を作るのだろうか? 疑問が湧いて調べてみた。すると、人類にとって古くから様々な薬効が謳われていた。
 旧約聖書には、「心地良い言葉は、蜂蜜のように魂に甘く、身体を健やかにする」という言葉が登場する。この言葉から、人類が早くから蜂蜜の健康上の効能について認識していた事が窺える。また、サムエル記には、疲労と空腹により目の、かすみを覚えたヨナタンが蜂蜜を食べて回復する逸話が登場する。

 また古代エジプト・ギリシャの時代から化粧品に用いられ、あの絶世の美女クレオパトラが、蜂蜜を用いて化粧をし、古代ローマの皇帝ネロの妻は蜂蜜とロバの乳を混ぜたローションを使っていたと伝えられていた。
 私は、知らず知らずの内にレモンや、柚子などを蜂蜜漬けにして、紅茶に入れて飲んだりしていた。心がホッとして気持ちが和んだ。また、故郷、宮崎の日向夏ミカンを蜂蜜漬けにした物を紅茶に入れて楽しむ時間は、格別な至福の一時だ。
 また夜、寝る前に蜂蜜をスプーン一杯、舐めたり白湯に溶かして飲むと血糖値が下がり寝つきが良くなる。そして、腸内環境も整えてくれるので、ダイエット効果も期待できるという嬉しい結果もある。
 蜂は何故、蜂蜜を作るのか? 蜂がそれを作るのは、女王蜂や人間の為でなく蜂全体の保存食や子供の餌として巣を存続させる為なのだ。その為に働き蜂は、せっせと蜂蜜作りをして私達は、その恩恵に与っており、私も何度も助けられている。
 私達は、これ程の素晴らしい恩恵に与っているのに、蜂に対して感謝をしているだろうか? 蜂に対しても、蜂蜜に対しても感謝をすべきだろう。そして、これからもっと蜂蜜の良さを知り、有効に活用していきたい。この蜂、蜂蜜を創られた神様に感謝!

 

(完)

 

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