もち
甘くとろける奇跡。
光に照らされ、まるで星がおちるように
きらきらと輝き、ほぅ。と息を漏らす程に美しい。
口にいれれば、そこに広がるのは花の可憐な匂いと共に
緊張もほろりとほどいて、ホッとする温かな甘さ。
自然が織り成す美しく儚く、繊細な命を紡ぐ味。
花が咲いて。と種を撒き、その種は咲かせよう。と
むくむくっと目を覚ます、そこへ雨の雫が零れおち
地面へ弾け染み込みゆっくりゆっくりと花を咲かす。
そこへ明日への命を紡ぐため、繋ぐために、せっせと
働く蜂が花から花へ、と忙しく働く。
人の為にではない、蜂の明日への為の努力と愛情の結晶。
それを感謝して頂く。
その感謝を蜂に伝えることはできないけれど
心に感じることはできる。
自然のひとつひとつに、一輪、一枚、ひとつ、
1人、一匹と様々な明日への奇跡が巡り紡がれていく。
ひとつひとつに、意味があって無意味はないのだ。
それらを意識するときっと自分の明日もまた輝く気がする。
美味しいだけではない、命を感じる
希望を感じる蜂蜜に、私は魅了されている。
(完)
蜂蜜エッセイ一覧 =>
蜂蜜エッセイ
応募要項 =>
Copyright (C) 2011-2023 Suzuki Bee Keeping All Rights Reserved.