花芽
私は小さな小さな蜜蜂です。身体は小さいけれども女王蜂を守り抜く小さな戦士なのです。
蜜蜂の軍団の中にも掟があります。
決して何があっても逃げ出さない、女王蜂が光り輝くように控えめでそして列をはみ出さないで働き続けるのです。最初はちょっと大きめの蜜蜂におしくらまんじゅうのように押されて苦しくても女王蜂が金粉を放つとローヤルゼリーの香りに誘われ全ての苦しさから最高の喜びに変わり、沢山いる働き蜂の中から小さな小さな私の存在に女王蜂がそっと私の羽に金粉を振りまいてくれます。こんな小さな私を見逃さない貴方は最高の女王蜂です。美しく気品あふれる女王蜂が輝き続けます。
ちょっとだけ金粉に光り輝く私の羽にうっとりする。魔法にかけられた私は最後が近付くまで女王蜂を心の底から守り続けました。
金粉の羽は短い間の私の宝となりました。
(完)
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