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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

変身

おおお

 

 小学校の時、転校生の新築の家に招かれる。

 新しい家の香りが漂っている。
 玄関でなく、台所にあるサッシ戸から、家に中に入る。

 4人掛けのテーブルが待ち構える。

 この家は、4人家族。
 ぴったりのように思えるが、このサイズが、一般的。

 あまり、気が進まないが、促されるまま、徐に、椅子に腰かける。
 テーブルの上には、鉄板が目にできる。
 鉄板と言っても、当然、普通の鉄板ではなく、ホットプレート。

 これから、何が始まるのだろう?

 この時、階段を駆け下りる足音が響き、視線を感じる。
 転校生には、一つ上の姉がいた。

 この時は、まだ、気づいていない。
 ぱっと見では、ほっそりとしていた。顔は、見ていない。

 やがて、中学に進むと、憧れの上級生が、この姉だと、後で知る。
 洗濯機で、母親が、他の衣類と一緒に、無造作に、洗ってしまい脱色したセーラー服を着ているので、遠くからでも、通学路でどこを歩いているのか、わかった。

 この時は、年柄なのか、少し、ぽっちゃりしていた。

 しかし、それでは済まされず、
 顔を合わさなくなった高校生の時に爆発する。

 その原因を作ったのが、ホットケーキ。
 この日も、強引に、美味しいからと食べさせられる。

 ハチミツを、たっぷり、かけるように、奨められる。

 自分的には、半分で、ギブアップ!

 これを、毎日、2枚食べて、しかも、受験勉強の時には
 夜中にも、別に食べていて、大人になっても、続いた。

 だからなのかと、何気ない、住民の男の言葉で、思い知る。
 社会人向けのサークルで知り合った男が住むアパートで夜中に、再会する。

この日が、男が、アパートを出る前日。

 意味深な、言葉の遣り取り。正体を知り、目が点になる。

 

(完)

 

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