おおお
小学校の時、転校生の新築の家に招かれる。
新しい家の香りが漂っている。
玄関でなく、台所にあるサッシ戸から、家に中に入る。
4人掛けのテーブルが待ち構える。
この家は、4人家族。
ぴったりのように思えるが、このサイズが、一般的。
あまり、気が進まないが、促されるまま、徐に、椅子に腰かける。
テーブルの上には、鉄板が目にできる。
鉄板と言っても、当然、普通の鉄板ではなく、ホットプレート。
これから、何が始まるのだろう?
この時、階段を駆け下りる足音が響き、視線を感じる。
転校生には、一つ上の姉がいた。
この時は、まだ、気づいていない。
ぱっと見では、ほっそりとしていた。顔は、見ていない。
やがて、中学に進むと、憧れの上級生が、この姉だと、後で知る。
洗濯機で、母親が、他の衣類と一緒に、無造作に、洗ってしまい脱色したセーラー服を着ているので、遠くからでも、通学路でどこを歩いているのか、わかった。
この時は、年柄なのか、少し、ぽっちゃりしていた。
しかし、それでは済まされず、
顔を合わさなくなった高校生の時に爆発する。
その原因を作ったのが、ホットケーキ。
この日も、強引に、美味しいからと食べさせられる。
ハチミツを、たっぷり、かけるように、奨められる。
自分的には、半分で、ギブアップ!
これを、毎日、2枚食べて、しかも、受験勉強の時には
夜中にも、別に食べていて、大人になっても、続いた。
だからなのかと、何気ない、住民の男の言葉で、思い知る。
社会人向けのサークルで知り合った男が住むアパートで夜中に、再会する。
この日が、男が、アパートを出る前日。
意味深な、言葉の遣り取り。正体を知り、目が点になる。
(完)
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