大谷純子
蜂蜜大好きなクマくんが、蜂蜜コンテストを開催しまーす!日時は来週の日曜日。森の広場に、蜂蜜を使った美味しいお料理を持って来てね。
コンテストの日、森の広場にはたくさんの参加者が集まりました。
トップバッターは、ハリネズミさん。「フレッシュなリコッタチーズのとろーり蜂蜜がけをどうぞ」腹ぺこクマくんは、ひと口でペロリ。「蜂蜜をかけるだけで、こんなに美味しくなるなんて。なんだかちょっとリッチな気分。」クマくんは大満足。
次はうさぎさん。「私の大好物のニンジンを、蜂蜜とマスタードでラペにしてみたよ。アクセントに、薄くスライスした金柑もトッピング」まだまだ腹ぺこクマくんは、またまたペロリ。「蜂蜜のおかげで、ニンジンがこんなにもフルーティー!」
次はイノシシさん。「僕は、ガツンとボリューム系で勝負。唐揚げを、蜂蜜と醤油の特製ソースで絡めてみたよ。」クマくんは「わーい!甘じょっぱくてジューシーな唐揚げは、食べ出したら止まらない。」バクバクバク。「ちょっとクマくん食べすぎないで。まだまだお料理出てくるよ。」と周りのみんなは大慌て。
次はキリンさん。「私からは、我が家秘伝のカレーライス。隠し味に蜂蜜が入っていること、今日は特別に教えてあげる。」クマくんは、これまた大喜び。「カレーって、それぞれの家の味があるよね。キリンさんのところは蜂蜜なんだ。うん、このコクが蜂蜜なのかな?隠し味というだけに、ちょっとパッとはわからないけど。」
最後はキツネさん。「そろそろお腹も満たされてきたクマくんに、僕からはデザートを。蜂蜜ロールケーキ。生地に蜂蜜を練り込んで、クリームにも蜂蜜を混ぜてみたよ。蜂蜜づくしのロールケーキ。」クマくんは「やったー。そろそろお腹もいっぱいだけど、デザートは別腹。いただきます。うんうん、美味しい。美味しいよ。とっても深くて優しい味。」
みんなの料理を堪能したクマくん。はてさてコンテストの結果はいかに。「うーん。全部美味しかったけど、僕にはやっぱりこれが1番。」クマくんは、いつも持ち歩いている蜂蜜の壺に手を入れて、たっぷりと手に付いてきた蜂蜜をペロリ。「えー、そんなぁ。」周りのみんなは拍子抜け。「でも、なんだかクマくんらしいや」「蜂蜜は、そのまま食べても美味しいもんね」最後はみんなで大笑い。晴れた空の下、みんなで持ち寄った美味しい料理を食べて、楽しい1日になりました。
(完)
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