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蜂蜜エッセイ応募作品

キンカンの甘露煮を朝食に

モクレン

 

 朝食にはトーストと珈琲と軽いサラダ、そしてデザートに果物と蜂蜜をかけたヨーグルトも食べている。体に良いと思うものを欠かさず食べるには、朝食だと食べやすいと思うからだ。それなのに、出勤時間が1時間早くなったおかげで慌ただしくなってしまった。準備に時間がかかるデザートが食べられない日もでてきた。これはまずい。

 何とかしたいなぁと、準備も食べる時間もスピードアップできる作戦を考えていた時のこと。スーパーの生鮮食品売場でキンカンを見つけて、ひらめいた。キンカンの甘露煮を作ってヨーグルトにかけよう!果物と蜂蜜が一緒に食べられるから、栄養があって時短になるはずだ。キンカンを買って家に帰った。

 以前作った経験はあるが、念のためにレシピを調べたら梅酢をいれるレシピもあった。今年は梅を漬けたから、手作りの梅酢がある。材料はそろった。さっそく料理開始だ。まずはキンカンのヘタを取る。鍋に入れて、キンカンが浸るぐらいたっぷりの蜂蜜と梅酢をいれて、火をつけた。弱火で木べらでゆっくりとかき混ぜていると、柑橘類の良い香りが漂ってきた。良い感じだ。だんだん蜂蜜はキンカンから出る果汁でトロリとした水のようにユルくなってきた。かき混ぜていると蜂蜜が光を反射して、白っぽい黄金色に輝く。うっとり見ていると、以前の失敗作を思い出した。あのときは張り切って煮詰めすぎて、カチカチの硬いキンカンになった。同じ轍は踏みたくないから、美味しく煮えたかわからないが火を止めた。

 柔らかいキンカンになったかどうかは、冷めてからわかる。しばらくしてから鍋を覗いた。数個のキンカンにしわがよったけれど、艶やかなキンカンがたくさんある。まずまずの成功だ。蜂蜜をなめてみると、ふわっと柑橘類の風味がして、小躍りしたくなった。

 翌日の朝食から、英知の結晶キンカン甘露煮入りのヨーグルトを食べるぞ!蜂蜜100%で作った黄金色の甘露煮を朝から食べるなんて、健康的だし縁起が良さそう。それに瓶に詰めた手作りの甘露煮から、お気に入りのキンカンを捜す楽しみもある。これで早出の出勤でも朝食にデザートを食べられるだろう。蜂蜜は1キロ入りの瓶で買ったから在庫はある。私のお気に入り「たまたまエクセレント」というブランドは、初出荷されたばかりで、そのうち店頭で販売される。ブランドキンカンで作った甘露煮は、いっそう美味しいに違いない。今年はもう一度つくるかもしれない。

 

(完)

 

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