森羅万象
砂糖の甘さが苦手な私の救世主は、蜂蜜様である。
例えるなら、樹木の涙と汗を焦がしたような苦味と、濃厚でとろけるカラメルのような甘味がすごくマッチしていて、蜂蜜様の甘さなら、私にとっては、崇める美味である。
毎日飲むエスプレッソには、甘味に加え、苦味も迸る蜂蜜様を入れて、蜂の境地に辿り着くのが趣味である。
たまに食べるヨーグルトにも、乳製品の酸味、蜂蜜の甘味と苦味が、とてもマッチして、最高のコラボを漫喫している。
また、蜂蜜そのものの味覚比べ、舌と香りで味わう蜂蜜世界旅行も計画を立てている。やはりそれぞれの国で、蜂蜜の味覚の特徴があるようだ。
昔と違って今は、種類豊富に様々な店舗で販売されてるので、お酒の利き酒のような感覚で、蜂蜜の味覚比べを楽しめるのも醍醐味。
さらに、今注目しているのが、ワインやビールより古くからあると言われている人類最古のお酒、蜂蜜酒。14000年前に人類が初めて巡りあった最古のお酒という説がある。蜂蜜そのものも、人類が初めて使用した甘味料と言われている。まだ飲んではないが、人類最古のお酒となると、時代を超えて、更なる味覚の旅が味わえそうで、すごく楽しみにしている。
味覚の旅好きなので、蜂蜜を使った料理や調味料にもとても興味あり、砂糖の代わりに蜂蜜入れて、蜂蜜醤油を作ったら、甘いものが苦手な私でも、不思議となぜか大好物になる。その秘密はやはり、蜜蜂が生成する天然の甘さという点だからなのか、私の大好きな苦味の味覚も感じるので、その点が上手くマッチしているのか、味覚分析の旅も続いている。
砂糖が苦手だと、甘いもの全般が苦手になる傾向にあるが、蜂蜜を舌で味わった時の味覚は、私にとって甘美な世界に誘うほど大好きな甘味へと変わった。蜂蜜に出会えたことで、苦手な甘味も多種多様に楽しめるようになった。
苦手なものが大好きになるという感覚は、人生最高の醍醐味。蜂蜜様が人類最古の甘味料としてこの世に誕生してくれたことで、舌の上で味覚旅行をさせていただき、本当に感謝している。
(完)
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