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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜を用途に応じて選ぶ(一)

渡辺 碧水

 

 蜂蜜に関する記述を読んでいると、よく引用されているものに、三十年以上も前の一九八八年九月に刊行された図書『ハチミツの話』(原淳著、六興出版発行)がある。
この本の中で、二十一世紀での蜂蜜の変化について、いくつかの予測がなされている。世界から各種各様の蜂蜜が輸入されるようになり、消費者の選択肢が増える分、選び方を迷わせることになるだろうとみたのであろう。
蜂蜜の分類に関しては、用途別分類がなされるようになるとも予測している。蜂蜜愛用者からは、○○に使うにはどんな蜂蜜が適しているかというように、用途から選べるような便利な分類の要望が出てくると予測したのであろう。
以前から行われている蜂蜜の主要な分類法には、次のようなものである。
(一)蜜源植物による分類(主要な蜜源植物によって、レンゲ蜜、アカシア蜜、マヌカハニーなどと分けられ、蜜源植物が複数ある場合や人の手で蜜がブレンドされた場合には百花蜜と呼ぶ。広義には、甘露蜜が加えられることもある)
(二)品質による分類(以前、はちみつ類の表示に関する公正競争規約によって品質表示が決められ、純粋はちみつ・精製はちみつ・加糖はちみつなどと大区分されていたのがこの例である)
(三)蜂蜜の色による分類(見た目の蜂蜜の色の違いによる。アメリカでは、蜂蜜の色を基準にした分類法が存在するという)
(四)物質的状態による分類(採集された蜂蜜は粘液体であるが、これを固体、粉末、飴玉状などにしたものがある)
(五)贈り物の観点からの分類(高級ギフト、お祝いギフト、内祝いギフト、ウェディングギフト、手土産、御供え・御供養ギフト)
(六)用途による分類(直接食用、調味料用、蜂蜜酒用、薬用、化粧品用、芳香剤用、画材用など、各種の用途がある)
こう挙げると、既に用途による分類があるわけであるが、予測され、実際に求められるようになった用途別分類とは(六)の「直接食用」の細分類のことなのである。つまり、加工して用いるのではなく、液状の蜂蜜を直接なめたり、塗ったりして食する場合の用途別なのであろう。これについては次回に示す。
【同タイトル(二)に続く】

 

(完)

 

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