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ミツバチと共に90年――

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ミツバチと友人

私のミツバチ

 

『みんなが仲良く住むのはなんて素晴らしいんだろう』この言葉をコロナ禍で今まで以上に実感しています。
今までは家族や友人と出かけたり、小さい家でも泊まりに行き来したりして楽しんでいました。それがたった1つのウィルスで生活が変わり、友人たちとの関わりが少なくなっていく事に慣れるよう過ごすようになりました。
そんな中、季節毎に自分の畑でできた野菜を届けてくれる友人がいます。彼女は病気が見つかり早期退社して治療に専念していました。その甲斐あって体調が少しづつ良くなり親御さんから譲り受けた畑作りに励んでいます。
ある時その友人から畑で飼っている蜂で作った自家製はちみつを頂きました。自家製はちみつを頂くのは初めての事なので感激でした。
それで少し調べてみると蜂たちが沢山の花を渡って受粉の手伝いをしたり、植物に来る虫たちの駆除をしているとの事。つまり彼女の“畑仲間”だったと知りました。一緒に畑で作業する“人”だけが“仲間”ではないと思いました。
ところではちみつ作りの時期はで忙しそうです。突然連絡取ると『瓶の消毒してるから忙しいの』と言われることもありました。それがはちみつ作りの一環だったのは後で知るんですが、人の手に渡す事を考えると丁寧な作業が求められると思います。彼女の細やかなはちみつ作りを思うと、パンにタップリ塗るのも申し訳ないくらいです。
季節毎に種まきや雑草取りはちみつ作りなど、季節の変化に合わせてすることは次々あるなと思いました。その季節の変化に敏感でないと後手に回りどれも上手くいかないと思います。
今朝いつものウォーキングコースの梅の木にピンク色の蕾が付いているのを見つけました。いつの間に?という感じです。こんな調子だと気がつけば暑い夏になり、少し涼しくなれば夏の終わりを待っていたかのような彼岸花。あっという間に季節は過ぎていくと思います。それでも自然の仕組みは止まりません。
友人は郊外とはいえ横浜で自然の仕組みを直に感じながら生活を送っていて、本当に素敵な生活をしていると思いました。
自然を含めみんなを“仲間”と見るなら私も自然界の恩恵受けて生活しているので『みんな仲良く住んで素晴らしい』と言えます。でもできれば家族や友人たちとウィルスなど心配しないで安心、安全な暮らしの中で『みんなと仲良く生活したい』と願ってしまいます。そしてそれはきっと可能な事だと思っています。『みんなが仲良く住むのは何て素晴らしいんだろう』それを経験できる時を楽しみにしています。

 

 

(完)

 

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