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わたしの「はちみつレモンティー」

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毎朝、どうしても飲みたい飲み物がある。レモンティーである。しかし、必ずしも紅茶に入れるのはレモンとは限らない、秋冬は金柑、ゆずだったりするし、春や秋はぽんかんや夏みかんだったりもする、とにかく、それら柑橘類を大好きなはちみつに漬けておき、それを濃いめの紅茶に入れて飲むのである。市販のものを好きだが、朝はやはり自分で作った手作りの「はちみつレモン」で作ったレモンティーに尽きる。これで頭がスッキリとして毎朝を迎えられる。

はちみつも毎日飲むとなると安い中国産はちみつになりがちだか、たまには贅沢に国産ものも使うことがある。特に大好きなのが両親の田舎、熊本球磨郡湯前村で売られている「純粋はちみつ」だ。ここのはちみつは子供の時から食べているのだが、味わい深い、熊本の球磨郡の優しい花々の香りのする、はちみつだ。母が田舎に帰って時に近所にいって買ってきてくれるし、またお土産としても貰うのにも嬉しいものだ。田舎からお米と一緒に送られてくることもある。

どうして「はちみつ」とはこんなに味が違うものだろう。外国産のはちみつは甘いだけのものが多いが、日本産はちみつはその土地の香りというか、郷土の雰囲気が伺える味がすることが多い。東京での忙しい日々の中で、そんなはちみつを入れて飲む紅茶は、これ以上にない贅沢品だと言えるだろう。

そもそも「はちみつ」は腐らない不思議な代物だ。これは人類の糖分としては凄いことだと思う。かつては古代エジプトでも使われていて、ピラミッドの中にも入っていて何千年経っても腐らなかった、と本で読んだことがある。そんな画期的な甘味料はこの世にあること自体、不思議なことだと思う。はちみつは健康に良いことももちろんだが、どこか体に馴染むような味わいがあることも、やはり人々が、何千年も利用してきた理由があるのかもしれない。

話はまた私の自前レモンティーの話に戻るのだが、もしもこの世に「はちみつ」がなかったら、本当に自分は困ると思う。いや、絶対に朝、本気でスッキリしない!是非、是非、今度とも大好きな日本のはちみつを食べ続けられる未来を願っている。蜂がいなくなるかもしれない危機がある、と以前聞いたこともあるくらいだから、蜂がどうか日本からいなくならないように・・・・祈るばかりだ。

 

(完)

 

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