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はちみつの思い出

Sammie

 

 4歳くらいの頃、父が大きな瓶に入ったはちみつを貰ってきた。大量のはちみつを見たのがはじめてだった私は、「これで毎日はちみつをパンに塗れる!」と喜んだのを覚えている。
 毎日大事に食べたが、食べればなくなる。幼心に「これは高級なものだからスーパーでは買えないな」と思って、また買ってほしいとは言えなかった。
 大人になってもはちみつ好きは変わっていない。パンケーキには生クリームよりもはちみつ。ヨーグルトにもはちみつ。大人とかこどもとか年齢は関係ない。はちみつを食べると優しい気持ちになれる。
 はちみつは、蜂のはたらきあってのものだ。最近のドラマのセリフにもあったが、どんなに技術が発展しても人間がはちみつを作ることはできない。
 ただ、はちみつを作ることはできなくても、はちみつを作るハチや、ハチの生きる環境を保護することは人間にもできる。むしろ、人間がやらなければならない。
 ハチがいなくなれば人間は生きていけないというのは有名な話だが、ハチにとっても人間がいた方が過ごしやすいようになってくれたらいい。
 最近の日本では、ハチと聞くとススメバチが頭に浮かぶが、こどもの頃は近所のツツジの植え込みには小さなハチが飛んでいた。小さな花の中をくるくる回るハチの姿はとても可愛らしかった。
 はちみつは、はちみつを食べる人にその背景にいるハチや自然の姿を感じさせてくれる特別な食べ物だと思う。
 ハチの存在を忘れずに、これからもはちみつを食べていきたい。

 

(完)

 

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